本音と建前

 

皆さん「林業の成長産業化」って言いますけど、何を持って成長産業とするのでしょう。
儲かる林業?再造林で永遠にサイクル出来る?雇用が安定する?etc.

この「成長産業」って言葉が、今の林業界で勝手に独り歩きしていると私は感じています。

何でもかんでも「成長産業」という言葉に包まれ、嫌なことを見えなくしていると思うのです。

そんな中で、特に感じているのは、補助金の在り方です。

私もかつては公務員でモデル事業なんかもしてきたので、あれなんですが、補助金は成長を妨げる!とはっきり言えます。

例えて言うなから、「親の金で生活している子ども達」でしょうか。生活費を少しは入れているとはいえ、所詮、同居して親のスネをかじる子どものよう。

弊社自体も国有林野が主ですから、補助金と大して変わりません。税金でしか黒字が出せない林業が果たして「成長産業」と言えるのでしょうか。
日本は資本主義です。税金を納める事業体が税金で稼いで??って感じです。

だからと言って、生産だけして今!儲かっているだけの林業は論外です。

これは私の持論ですが、
「林業」=「素材生産で儲ける」
この構造自体を変える必要がもう、そこまで来ていると思うのです。
林業の目的は、山を育てる事で、木を切り出すのは山を育てる為の手段に過ぎないと思うのです。

材積にこだわり過ぎ?
高性能林業機械にこだわり過ぎ?

林業が、本当に自立した成長産業となるよう

皆様とのご縁がありますように。

 

 

 

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